テイラー展開からオイラーの等式を導く
世界一美しい等式として有名なオイラーの等式を導出する。
導出の手順は以下の通りである。
まず初めに、、、の多項式近似をテイラー展開で求めると以下のようになる。
これらは見ての通りよく似ておりが奇数のときは、偶数のときではとなっているように見える。そこで、多項式近似したとを足し、を求める。
すると、各項の符号が前から順にプラス(+)、プラス(+)、マイナス(-)、マイナス(-)となっていることがわかる。ここで、各項にこの順番で符号を与えるために、虚数単位を導入する。は以下に示す通すり、累乗ごとに符号が、プラス(+)、プラス(+)、マイナス(-)、マイナス(-)と循環する。
次ににを代入すると、
となり、式変形すると以下のようになる。
これを実部(前半のカッコ内)と虚部(後半のカッコ内)に分けると、
となる。なんだか見覚えのある並びが出てきたのではないだろうか。実部が、虚部がとなっている。
最後に、にを代入すると、
のため、
この通りオイラーの等式が導かれる。